保健婦助産婦看護婦法とは

保健婦助産婦看護婦法とは、これらの免許を有す者にしか行なえない業務を定めた法律です。看護師という職業は海外から入ってきたもので、日本には明治時代に導入されました。養成所で学んだあとの、女性の仕事としてみられていたため「看護婦」と呼ばれていましたが、現在のような免許制ではありませんでした。

 

医師の指示に従って包帯を巻く、消毒をするなど、患者の身の回りを世話することが仕事でしたが、正しい医学知識を持つ人は少なく、医療事故が起きて当然の時代でした。戦後の昭和23年に、保健婦助産婦看護婦法が制定されてはじめて「看護師」という職業が医療従事者として確立されました。

 

もちろん、その頃から男性看護師もいましたが「看護士」と呼ばれており、まだまだ看護婦のイメージが強く、女性の職業として定着し続けました。数少ない男性看護師のほとんどが、力仕事を伴う精神科かオペ室に勤務しており、一般の人はあまり目にすることはありませんでした。しかし、男女雇用均等法や、平成14年に保健婦助産婦看護婦法が改定されたことがきっかけで、男女問わず「看護師」と呼ばれるようになりました。それ以降、男性看護師が病棟勤務する姿を見かけるようになり、今後ますますニーズが高まっていくでしょう。

 

女性が女性特有の病気で、女性同士にしか話したくないことがあるように、男性同士で病気の悩みを相談したいと希望する患者もいるのです。「婦長」という肩書きも長い間定着してきましたが、最近は男性の看護師長も誕生しています。